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2015-02-05 16:29    プラダ バッグ ナイロン
 小金井の三つの丸焼け死体の身許は、石井だけが割れていた。石井がいなくなったので、仕事の口が無くなった石井の事務所の連中が、捜索願いを出したからだ。  死体の皮膚は焼け崩れてしまっていて、顔は|勿《もち》|論《ろん》、指紋の判別も不可能であったが、石井の虫歯にかぶせていたプラチナの冠を見て、石井を治療した歯科医が、死体は石井に違いないと証言したのだ。  石井の身許が割れた以上、石井の顧客であった東和油脂にも何らかの形で捜査の手がのびてくる筈だ……そう思うと、朝倉の胸のなかを不安の風が吹き抜ける。  桜井とその情婦の死に関した記事は紙面から消えていた。朝倉は朝刊を閉じて瞼をつぶった。  タクシーが京橋に着いた時は九時少し前であった。ビルの五階にある東和油脂経理部の部屋に着くと、部員たちは、ほとんど顔を|揃《そろ》えていた。小泉部長は、いつものように、まだデスクに着いていない。  朝倉に負傷させられた金子のデスクも空いている。  係長の粕谷や同僚たちが、昨日の朝倉の欠勤について尋ねた。朝倉は食当たりのせいだ、と答えて席に着いた。朝倉は社のバッジを社長に預けたままなので今日はつけていないが、誰も朝倉がバッジをつけていない事にも気付かない。  始業のベルが鳴った。  小泉部長の側近の部員二、三人はまだ姿を出していない。  経理の連中はすぐ仕事にかかったが部長も次長もいないので、のんびりやっている。  朝倉は三十分ほどしてから、トイレに行くと粕谷に断わって部屋を出た。六階にある庶務課の部屋に入った。株式係りの受付で、 「株主名簿を閲覧したいのですが……」  と、係員に言う。 「承知しました。お名前を伺わせてください」  係りの若い男は愛想よく言った。     65 株 主