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 取《と》り敢《あ》えず、僕の足首を蹴《け》っ飛ばしながら「その疑問系の意味が分からない」 「噛《か》み砕《くだ》いて言えば、にもうとも十分変態だなと」  蹴り飛ばされた。また流血、舐《な》め、蹴りの連鎖《れんさ》に繋《つな》がらなくて僥倖《ぎょうこう》だった。  その後、包丁のことには深く触《ふ》れずに妹宅を去った。  見送らない妹からは『もう来るな』も、『また来てね』もなかった。 [#改ページ]  三章『とある家族の罪状目録』 [#ここから3字下げ]  ゆっくりと、中身をかき混ぜる。  ぐちゃっともするし、時折、ごりっと硬いものもある。  全部、混ぜきっていく。  そうすると同時に、こんな風になるなんてという思いも、心の内側で渦を巻く。  汗が少し滲む。  それは、気分の高揚が収まり出す前兆だった。  そして訪れるのは、ふと冷静になって、色んなことを思い出す瞬間。  今原型を失わせているものに纏わる、微かな思い出。  だけどそれは、心を迷わせない。  むしろ、一層に手は作業に勤しむ。
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