クロエ2wayポシェット
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null 前方より心持ち右手に立ちふさがるような雑木林の丘に、墓地春秋園の大きな看板があるが、暗くて字がぼんやりしている。丘をはさむようにして、道はV字型に分かれている。  駅を降りてから朝倉と前後して歩いていたサラリーマンの一団は、右手の道に分かれていった。朝倉はシャベルを肩にかついで、真っすぐに歩いていく。  左手にも丘がつらなっている。砂利道を時たま通る車は、|埃《ほこり》で視界をせばめられているため、黄色のフォッグ・ランプを照射していた。  右手の丘は、横腹を切り崩した急角度の分譲地の集団になった。家はほとんど建っていない。丘は雑木林に戻り、再び分譲地になった。  今度の分譲地には人家が見える。しかし、土地値の安いらしい頂上のほうから建てはじめているため、その窓からの光はとても砂利道まではとどかない。墓地はもう少し先だ。  朝倉は砂利道に人影のないのを見とどけてから、左手の丘を目ざし、|畔《あぜ》を伝って田圃を横切った。  急角度の丘の雑木の下枝を強引にかき分けて台地に登った。胸のあたりまでとどく枯草の原と、農家が副業にしていて、いまは値下がりしたので放ったらかしになっている|芝生畠《しばふばたけ》が広がっていた。このあたりは、かつて朝倉が、ひそかに拳銃を試射するために度々訪れたことがあるから、様子はよく分かっている。  かなりの広さの台地を横切ると両側を森にはさまれた谷に出る。水は流れてないから|窪《くぼ》|地《ち》と言ったほうが正確だ。左手には狭い田圃があるが、右側は湿原と、密生した木々の小ジャングルだ。  滑りやすい細道をくだって田圃に降りた朝倉は、|畔《あぜ》を歩いて右手の湿原に入った。草を踏んで歩くと、靴底が|濡《ぬ》れる程度で済んだ。  湿原が切れ、木々と|蔓《つる》|草《くさ》が複雑に入りくんだ小ジャングルの手前まで来て、朝倉ははじめて懐中電灯をつけた。シャベルの刃の部分を包んでいた包装紙をはがし、丸めてポケットに捩じこんだ。足にまつわりついて、どうしようもない蔓草をシャベルの刃で断ち切りながら、小ジャングルの奥へ進んでいった。  屈曲しながら五十メーターほど入ったとき、三メーター四方ほどの空き地が見つかった。その上には、まわりの木々の枝が隙間の無いほどかぶさっている。  まわりの幹の一つに|捲《ま》きついた蔓で懐中電灯をしばり、その光を頼りにして、朝倉は穴を掘っていく。迷路のように地下に入りくんだ木々の根も、朝倉が二十貫の体重をシャベルに乗せてふんばると|牛《ご》|蒡《ぼう》のように切断された。  一時間後——深さ一メーター、縦横一メーターに二メーターの穴が出来あがった。穴の底に|滲《にじ》み出た地下水がたまっていく。朝倉のジーパンもバスケット・シューズも泥水で汚れていた。  朝倉はシャベルを穴の近くに隠し、光度が弱まってきた懐中電灯を持った。入ったときのあとをたどって、小ジャングルから抜けだした。  これで冬木の墓穴は出来た。墓碑まで用意する必要はないだろう。冬木の護衛の刑事にしたところで、永久に冬木のそばにいるわけではない。  翌日の夜、朝倉哲也の姿は再び横須賀にあった。その夜の朝倉は、バックスキンのジャンパーに|黒褐色《こっかっしょく》の厚手のズボンをはき、サン・グラスも以前のとは別の、濃いグリーンのものをポケットのなかに仕舞っている。  ブロードウェイ・アヴェニューには制服警官の姿は見当たらなかった。私服は張り込んでいるのだろうが、自分から刑事だとのレッテルを|貼《は》っているわけではないから、朝倉には誰が私服なのかは分からない。